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口唇ヘルペスと口内炎の違いとは

2019年11月24日

口唇ヘルペスと口内炎はどちらも多くの人を悩ませている病気ですが、初期症状が似ているため、見分け方が難しく、誤った判断をしてしまうことも少なくありません。誤った判断をしてしまうと、使用する治療薬の選択を間違えてしまって、治療までの時間が余計にかかったり、症状を悪化させてしまう恐れがあります。

口内炎には、いくつかの種類がありますが、最も多いとされているのがアフタ性口内炎です。主な症状としては、唇やほほの内側や歯茎などの部位に数ミリ程度の白い潰瘍が現れ、重症化すると患部がただれて食事や会話に支障が出るほどの痛みが生じることもあります。アフタ性口内炎を引き起こす原因に関しては、未だに解明されていない部分もありますが、主に体調不良やストレスなどによる免疫機能の低下や、睡眠不足やビタミン不足といった生活習慣の乱れなどが原因で発症すると考えられています。なお、引き起こす原因は、ウイルスによるものではないため、他人への感染リスクはありません。一般的には、1週間から2週間程度で自然に治癒するとされていますが、栄養バランスが整った食事や規則正しい生活を送ることで症状の改善を早めることが可能です。また、より早く治したい場合は、ドラッグストアなどで気軽に入手できる市販薬の使用も効果的です。口内炎に効果的と言われる市販薬には、ビタミン類を多く含んだ内服薬や、軟膏やパッチタイプといった外用薬など様々な種類が販売されているため、症状や発症部位によって使い分けましょう。

一方、口唇ヘルペスは唇やその周辺に水ぶくれが現れるのが特徴で、単純ヘルペスウイルスが原因で発症する感染症です。単純ヘルペスウイルスは、他人への感染力が非常に高いという特徴があります。多くの人は子供の頃に知らず知らずのうちに感染していると言われていますが、大人になってから初感染すると重症化しやすく、再発率も高くなることが知られています。口唇ヘルペスの治療には、抗ウイルス剤が用いられますが、一度感染したヘルペスウイルスを完全に死滅させる治療薬は未だに存在しません。そのため、日ごろのケアを欠かさずに再発を予防したり、再発したとしても初期症状段階で治療を開始して軽症のまま治癒させることが、口唇ヘルペスと上手く付き合っていく唯一の方法となっています。

このように、口内炎と口唇ヘルペスでは、発症原因や感染リスク、治療方法などの違いがあります。また、それぞれの病気の見分け方としては、大まかに言えば発症部位が、口の中なのか口の外なのかという違いです。しかし、口内炎の中には、唇周辺に生じる口唇炎や唇の端に発症する口角炎という種類も存在しますし、ヘルペスの中には口の内部に発症するヘルペス性口内炎という種類も存在します。そのため、どちらの病気なのかを正確に判断するには、医療機関を受診するしかありません。口内炎も口唇ヘルペスも、発症初期の段階で治療を開始すれば重症化せずに治癒させることができるため、自身で判断できない場合は、症状が軽症な段階で医療機関を受診することが重要です。