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子供や赤ちゃんの口唇ヘルペスは放置せず早期治療をしましょう

2019年12月24日

口唇ヘルペスの原因であるヘルペスウイルスは、非常に感染力が強いため、当然子供や赤ちゃんへの感染することもあります。現在、日本人の70%~80%の人はヘルペスウイルスに感染していると言われていますが、その中のほとんどが子供の頃に親や兄弟などと接触することで感染していると言われています。ヘルペスウイルスへの初感染が子供の頃であった場合は、比較的軽症で済むケースが多く、全く症状が現れないことも珍しくありません。しかし、重症化する確率がゼロというわけではなく、初感染時に重症化する子供も稀に存在します。

子供の中でも、初感染が赤ちゃんの時期であった場合、免疫力が弱い状態のため重症化を招くことがあるため注意が必要です。風邪のような軽症で治ってしまうこともありますが、発熱を伴ったり、感染が原因でミルクを飲まなくなったりする恐れがあります。そのため、親や兄弟が口唇ヘルペスの症状が現れている際は、感染リスクを避けるために、できるだけ赤ちゃんとの接触は避けた方が良いでしょう。また、生後6か月から5歳くらいまでの子供が口唇ヘルペスの症状に加えて、高熱が見られた場合、ヘルペス性歯肉口内炎を発症している可能性があります。唇周辺以外にも、口の中の粘膜やのどなどに炎症や水ぶくれ、出血などが見られた場合は、ヘルペス性歯肉口内炎の疑いは強まるため、重症化する前に医療機関を受診しましょう。

また、非常に稀ですがヘルペスウイルスに感染することで、ヘルペス脳炎を発症することもあります。ヘルペス脳炎になると、発熱や嘔吐、意識障害、手足の痙攣などの症状が現れます。脳の中で炎症が発生し、症状の悪化が急速に進んでいくという特徴があるため、早期治療の必要性は他のヘルペスとは比べ物になりません。治療が遅れてしまうと、重篤な後遺症が残る可能性もありますし、最悪の場合は命を落とすことも考えられます。後遺症としては、記憶障害や注意障害などが生じると言われており、後々の学習に影響を及ぼす恐れがあります。このように、ヘルペス脳炎は非常に危険な病気なので、口唇ヘルペスの症状と共に、発熱や手足の痙攣、異常行動などが見られた場合、速やかに医療機関を受診して早期治療を開始することが重要です。

発熱などを伴わない比較的軽症の口唇ヘルペスの場合は、基本的に患部を清潔に保っておけば、1~2週間程度で自然治癒するケースがほとんどです。しかし、重症化すると回復後に痕が残る恐れもあるため、可能な限り医療機関を受診した方が良いでしょう。口唇ヘルペスの場合は皮膚科を受診すれば、症状に応じて軟膏や内服薬などの治療薬を処方してもらえます。

赤ちゃんや子供が口唇ヘルペスを発症した場合、最も注意すべきことのひとつに脱水症状が挙げられます。発熱などの症状が見られない場合でも、口周りに痛みを伴うことで満足に飲食ができなくなることも考えられるため、こまめな水分補給をさせることを意識しましょう。また、水ぶくれを潰してしまうと、痕が残りやすくなったり、破れた部位からヘルペスウイルス以外のウイルスや細菌が侵入する恐れもあります。赤ちゃんや子供は、かゆみや痛みがあると患部を必要以上に触ってしまうことが多いため、患部を必要以上に触らせないように気を配る必要もあります。